雑記帳

雑食で書いてます

夏が去る

 ずいぶんと時間が経ってしまったが、今夏ももうすぐ去っていく季節となった。たくさん考えることはあるが、それなりに選択し、それなりに答えを出して今年も夏が過ぎ去っていった。今夏はあまりくよくよ考える暇もなく(暇というよりそれが夏の醍醐味であるとするならば今年はもったいない夏の過ごし方をした)すでに9月も残り数日となっている。来年こそは、と思うもののそれが果たして有意義となるかは不明である。

 

 今夜は中秋の名月とのことで、前回の記事に書いた昨年の夏の終わりを思い出す。昨年の晩夏は自分の中で人生の岐路となった。というのも岐路というは私も幾度も経験してきて、これはその中の一つでしかないのだが自分の人生を決める上で深い意味を持った選択だった。そして焦った私はその分かれ道で右往左往していたと思う。いろんな人に迷惑を掛けたし、いろんな人を傷つけてしまったのではないかと思う。もちろん今考えても選んだ選択肢は正解だったのか間違っていたのか、全く分からない。それから一年がようやく過ぎたところである。

 

 一人で過ごすことが極端に減ったため、今日のようにじっくり何かを考えたり思い返したりすることをしなくなってしまった。今夜はたまたま一人になったため年頭に立ち上げたこのブログを思い出して言葉にしておかなくてはと思ったのである。日々改めて思うのは、思ったこと考えたことそれらを言葉にするということを怠ってはならいということだ。意思や感情は決して100%言葉にはならない。元来形がないものを無理矢理言葉にすることで形にしてしまうために絶対に言い表せない部分が出てくるのである。しかしそうだと言ってあきらめてしまってはいけないところがあって、日々思ったことや考えたこと、意思や感情を言葉にすることで限りなく100%に近づけるような訓練を行わなければならない。

 もともと楽な方へ楽な方へ逃げる上にさぼり癖のある私にはなかなか難しいことではあるが、上に書いたようなことは大切なことだと日々思うのだ。

 

 さて冒頭で少し書いた去る夏についてだが、これに少し重複する話題として2015年は既に残り100日を切っているということだ。実に恐ろしい速度で一年が経過していく。盆を過ぎたあたりからこちらの夏は急に冷え込みだし、例年ならば9月も残暑の日が続きとても秋に向かっているとは考えられないのだが、今年はとにかく寒くなるのが早かった。すこし変わった夏だなと思った。今夜は中秋の名月らしく夜風は涼しすぎるくらいのそよ風が吹いている。残念ながら雲が流れているため合間から満月がのぞくくらいではあるが、確かこういう雲のことを叢雲(むらくも)と言ったはずだが、なかなか風情があるものだ。

 という訳で残りの2015年も有意義に過ごしていくためにもこのブログを続けていかなくてはと思い、反省するのであった。